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by kototoi-bashi
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フクシノヒト

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「フクシノヒト」。私もフクシノヒト。
文芸社の「U-30大賞」を受賞した作品。

なんとなく大学を卒業し、安定を求めて役所に就職した堺勇治。
福祉の人でも、「生保はね~・・」と敬遠してしまう、配属された
「福祉課保護係」。

病気、高齢、障害といった境遇の中でもがき、時には亡くなっていく
ケース(生活保護受給者)。自分の経験したことのない不遇な人々の
世界に接し、大きなショックを受ける。
「自分にこんな仕事が勤まるんだろうか。福祉ってなんだ? 生活保護って?」
大卒エリートの主人公は反発、苦悩するが同僚の支えにより、一つひとつ
成長していく……。

という話しなのですが、ちょっと青春っぽくていいです。

読んでてけっこう「ぎくっ」となることも多い。
少し抜粋します。
『「優しさの世代」なんて僕らはいわれもしたが、本当は全然優しくない。
ただの、自己満足、だ。人と衝突したくないから、傍目には優しくみえる。』
『僕らケースワーカーがする仕事は、そんな腐った社会の中で、
なんとか正気を保てる、本当に「生きている」仕事なんだろう。
しかし、だからどうだと言うんだ。僕がいくらがんばっても、
世の中を変えることはできやしない。底辺の人たちを、法律の
許す範囲でなんとか救っていく。それしかできやしない。
「生きている仕事だ」なんて言ってみても、そんなの結局、自己満足
なんじゃないのか。突き詰めれば、「お金を貰ってやっている仕事」
にすぎないんだ。彼女の言うとおり、偽善なのか・・・・』

ああ、イタイ・・・。
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by kototoi-bashi | 2006-04-16 15:02 | 書は捨てず、うちにいよう